黄泉について
もともと「地下の泉」の意味であり、地下にある死者が行くとされる場所の事を言う。冥土、冥府、あの世。
もともと日本神話の「よみの国」があったところの地名夜見から考えると、大和言葉のヨミはもともと夢のことをさしていたとの説、四方から単に生活圏外を表すとの説、闇から黄泉が派生したとの説などがある。
また、元来月齢算出をあらわす月読から派生した暦は、祖霊が常世(黄泉)から歳神として還ってくる正月を算出するための日数演算法という説もある。
日本神話でも黄泉は死者の世界であり、「古事記」などにおいては黄泉國(よみのくに)と表記される。
『新約聖書』中のギリシャ語「ハデス」、『旧約聖書』中のヘブライ語「シェオル」を漢文訳の『聖書』では「黄泉」と訳しており、日本語訳聖書においては、口語訳聖書では「黄泉」、新共同訳聖書では「陰府」、新改訳聖書では「ハデス」と訳されている。類語であるギリシャ語の「ゲヘンナ」は地獄と訳される事が多く、訳し分けがなされている。他方、日本正教会訳聖書では、ゲヘンナを地獄(ルビ:ゲエンナ)、ハデスを地獄(ルビ:ぢごく)と、ルビを使って訳し分けている。